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天台宗特集

「蓮華王院 三十三間堂」と「亀屋清永」

蓮華王院 三十三間堂

今回は、「蓮華王院 三十三間堂」を訪ねます。

正式名は、蓮華王院で、その本堂が「三十三間堂」と通称されます。
これは東面して、南北にのびるお堂内陣の柱間が33もあるという建築的な特徴。
「三十三」という数は、観音菩薩の変化身三十三身にもとづく数を表しています。

平安後期に後白河上皇が創建しましたが、その後火災により焼失。
鎌倉期・文永3年(1266年)に再建されたのが現存のものです。
朱塗りの外装で、堂内は、花や雲文様の極彩色で飾られたといい、今もわずかにその名残を停めています。

春桃会

三十三間堂は季節ごとに様々な行事が行われ、「三十三間堂」の名前にちなんで「三」の重なる〈桃の節句〉に行なわれる春桃会(しゅんとうえ)。華道池坊の献華式と華展、寄席や千体観音像を特設の高壇から遥拝するなど、縁日のみの慶祝行事が催され、限定の女性専用「桃のお守り」も授与されます。

この他に有名なのが、大的大会(おおまとたいかい)江戸時代の「通し矢」にちなむ大会で、全国から二千人が参加し楊枝のお加持と同日に行なわれます。特に新成人の晴れ着姿での競技は、正月ならではの華やかさで、京都の風物詩のひとつです。

さて、この「三十三間堂」と深いつながりのある「清浄歓喜団」なる菓子。

時代を逆のぼり奈良時代、遣唐使が仏教の伝来と共に日本へ持ち込んだ唐菓子の一種です。唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我国へ伝わり、お供えものとして当時は、とても一般庶民が口にすることは出来なかったとか。

清浄歓喜団

ここ「亀屋清永」は創業400年を誇る、このお菓子を製造する唯一の和菓子屋。

中でも「清浄歓喜団」は七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香は仏教で言う「清め」の意味、八つの結びは八葉の蓮華をあらわし、形は金袋になぞらえ、たぎった上質の胡麻油で揚げています。

「三十三間堂」と「清浄歓喜団」・・・この遥かなる時を隔てて、今に伝わる菓子を頂きながら、いにしえの時代に想いを馳せてみてはいかがですか。

さらに下部の動画では、今回の道のりやスポットを詳しくお楽しみいただけます。是非ご覧ください。

 ▲訪ねた気分を動画でお楽しみください。画像クリックで再生されます。


立ち寄りスポット

蓮華王院 三十三間堂
京都市東山区三十三間堂廻り町657

亀屋清永
京都市東山区祇園石段下南

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