年中行事・歳時記 年中行事・歳時記イメージ

修正会(しゅしょうえ)
正月
 年の初めに、前年におかしてしまった過ちを仏前において懺悔して悔い改め、新年の除災招福・豊穣安穏を祈願する法会です。
 正月は"正す月"。平素の暮しを省みて、まちがいを正し、過ちを慙愧して自らを養う機会でもあります。

節分会
節分
 節分会は、冬の節から春の節への分かれ目である立春の前日で、新春を迎えるにあたって行われる除災招福を願う法会で、各寺院では護摩供や大般若経転読、日数心経読誦などが執り行われます。
 もともとは、中国から伝わった鬼やらいの行事が起源だといわれています。

涅槃会(ねはんえ)
2月15日(3月15日)
 お釈迦さまが亡くなられた日に、そのご遺徳をしのんで、涅槃図をなど掲げて行う法会です。
 お釈迦さまは35歳で悟られた後、その教えを広めるため、80歳で亡くなるまで、北インド地方全土を歩いて回られました。
 ある日、お釈迦さまは死を予感されたのか、クシナガラ郊外の沙羅双樹の間に床を敷かせ、頭を北にして西向きに横たわり、「あらゆるものは、うつろいやすいものである。怠ることなく精進せよ」という最期の言葉を残されて入寂されました。
 「涅槃」とは、「欲望の炎が吹き消された状態」のことです。

彼岸会(ひがんえ)
春分・秋分の日の前後3日間
 「彼岸」とは読んで字のごとく「彼の岸」「向こう岸」で、私たちの住む欲望にまみれた迷いの世界「此岸(しがん)」に対しての「彼岸」、悟りの境地ということです。煩悩まみれの自分自身を、少しでも安らかな悟りの境地に近づけるように努力する期間、それが本来のお彼岸の意味です。
 お彼岸は、浄土教と先祖崇拝が融合して追善供養として定着し、今では法要や墓まいりをして先祖の霊を供養する行事となっています。
 彼岸の中日が春分・秋分の日なのは、その日に太陽が真西に沈むため、西方極楽浄土におられる阿弥陀仏を礼拝するのにふさわしいから、あるいは昼夜の長さが同じことが仏教の説く「中道」の教えにかなうからだといわれています。

花祭り・潅仏会(はなまつり・かんぶつえ)
4月8日
 お釈迦さまの誕生を祝う法会で、「仏生会」「降誕会」などともいいます。
 美しい花で飾った小さなお堂(花御堂)に、甘茶の入った水盤を置き、お釈迦さまの誕生仏をまつり、誕生仏の頭に甘茶をそそいでお参りします。
 お釈迦さまの母親摩耶夫人は、出産のために実家に向かう途中、ルンビニー園で休息されました。その時、無憂樹にさしのべた手の右脇からお釈迦さまを生まれたといいます。
 お釈迦さまは誕生されるとすぐに七歩歩み、右手で天を、左手で地を指さして「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 我当度之(人は誰でもこの世に一人だけのかけがえのないものである。私は苦しむ人々を救おう)」とおっしゃったといいます。
 花御堂はルンビニー園を、甘茶はご誕生の時に竜が降らした甘露の雨を表わしています。

山家会(さんげえ)
6月4日
 天台宗の宗祖伝教大師最澄さまは、弘仁13年(822)6月4日に亡くなられました。山家会はその忌日に修する法会で、現在では各寺院や各地のブロック(教区)で行なわれています。
 伝教大師は、お亡くなりになる時、「私の供養のために仏像をつくったり、写経したりしてはいけません。私の志を述べなさい」と遺言されました。
 なお、大師の御廟は比叡山西塔の浄土院です。

盂蘭盆会(うらぼんえ)
一般的に7月13日〜16日(または8月の同日)
 一般にはお盆といわれています。
 盂蘭盆とは、インドの「さかさづり」を意味する言葉(ウッランバナ)が語源で、長い間子孫に供養されないで逆さ吊りの苦を受けている死者の霊に飲食を与えて、その苦しみから救おうとする、インド古来の先祖崇拝に起源をもつ行事です。
 『盂蘭盆経』には、お釈迦さまの弟子の目連尊者が、餓鬼道に落ちて苦しんでいるお母さんを、お釈迦さまの教えに従って、雨期の修行を終えた多くの僧侶に供養をして救ったと記されています。
 日本では先祖供養が主となって広まり、古来の祖霊信仰と融合して、現在のように精霊棚を設け供物を供えて先祖の霊を迎える行事となりました。また、お盆の間に僧侶が各檀家をまわり、この精霊棚の前で誦経する「棚経」という行事も行われています。

霜月会(しもつきえ)
11月24日
 中国天台宗の高祖天台智者大師智顗の忌日に、その報恩謝徳のために修する法会をいい、「天台会」とも称されます。
 天台大師は、隋の開皇17年(597)11月24日に示寂されました。
 天台大師は、インドからまちまちに伝わった仏典を、法華経を中心に体系づけて、中国独自の仏教として完成されたことから、「中国の小釈迦」と称されています。

成道会(じょうどうえ)
12月8日
 お釈迦さまがお悟りを開かれた(成道)のを記念して修する法会をいいます。
 お釈迦さまは29歳の時に出家の後、6年の間の苦行をされましたが、苦行は悟りの助けにならないことを知って捨て、菩提樹の下に坐って瞑想をされました。そして12月8日の未明に、成道の自覚を得られました。

除夜の鐘
12月31日
 「除夜」とは「旧年を除く夜」という意味で、大晦日の夜をいいます。
  鐘の音は仏の清らかな声、仏の教え。清らかな除夜の鐘の音を聞きながら、1年を振り返って、その年の自分の行いあらためて振り返り、その至らなさ、愚かさをしみじみ反省し、懺悔し、新たな思いで新年を迎える。除夜の鐘は、そんな行事です。
 「108煩悩があるから、除夜の鐘を108回撞く」といわれますが、108というのは「大変多い」ということで、数字自体にはあまり意味がありません。

施餓鬼会(せがきえ)
随時
 施餓鬼、お釈迦さまの弟子の阿難尊者が、餓鬼に「おまえの命はあと3日である。死んだ後は餓鬼の世界に生まれ変わる」と告げられたことをお釈迦さまに相談し、「餓鬼に飲食を施しなさい。そうすれば汝も延命がかない、餓鬼も苦しみをまぬがれて天上に生まれることができる」と教えを受けたのに始まります。
 法要は施餓鬼壇を設け、五如来の幡をかけて、三界万霊、すべての精霊をまつって修されます。餓鬼に食べ物などの施しをして、先祖供養をするとともに、自らも餓鬼の心を起こさないように自戒する機会です。

大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)
随時
 『大般若波羅蜜多経』600巻を転読(経題と文句を唱える間、経を繰り広げて読誦しているようにする)して、国家安穏、家内安全、厄難消除などを祈願する法会をいいます。『大般若経』は「空」を説く大乗経典で、この経を供養するものは般若守護の十六善神によって常に護持されるといわれています。
 大般若転読会は、期日を定めて勤められたり、縁日や慶事の法会に用いられる、祈願の法要です。


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