現在のページ:トップページ > 特集ページ - 門前シリーズ17「広拯院」と「門前屋」
伝教大師1200年御遠忌を迎えるにあたり、天台宗宗祖、伝教大師最澄の東国巡礼の足跡を辿り、その拠点とされた寺院をご紹介します。
「長野県下伊那郡阿智村智里」
特集「門前シリーズ」、今回は長野県下伊那郡阿智村智里(あちむらちさと)に、比叡山より1200年の灯「不滅の法灯」を分灯された「広拯院(こうじょういん)」を訪ねます。
JR飯田線飯田駅からバス、タクシーを乗り継ぎ、およそ45分。中央自動車道「飯田山本IC」からおよそ20分。
信濃比叡「広拯院」全景
伝教大師最澄が東山道(とうさんどう)の神坂峠(みさかとうげ)の東西のふもとに建てたと伝わる布施屋のひとつで、平安時代には伝教大師最澄が東国教化(きょうけ)の道場として再興。
東国教化(きょうけ)の折に恵那山の神坂峠のあまりにも厳しい難所に驚かれ、信濃側に作られた「広拯院」。
伝教大師最澄上人ご尊像
伝教大師遺跡地復興のため、平成8年に建立された「伝教大師最澄上人ご尊像」は、延暦寺特別許可のもと、比叡山峰道(みねみち)に建つ大師像と同じ鋳型が使用されています。
そのお姿から東国巡錫(じゅんしゃく)への強い志がうかがえます。
根本中堂
こちらは平成17年に建立された根本中堂。延暦寺の根本中堂と同じく「薬師瑠璃光如来」を本尊としています。
その後、納骨堂、修行体験道場である止観精舎禅林堂、山門も整備され、平成28年には伝教大師東国巡礼1200年、開山1200年を迎えています。
「門前屋」自家製豆腐など
信濃比叡本堂入口で参拝客が一息つける場所が「門前屋」。
90名様収容の食堂、売店、おからを出さない手づくりの豆腐、五平餅、そして、自家栽培の野菜を使った料理は絶品です。
里の守り神「白蛇」
信濃比叡復興の年、平成18年9月2日、門前屋の店先に突然、白い蛇が現れました。
信濃比叡・園原(そのはら)の里の守り神としてお迎えしたところ、開運・金運上昇・家運隆昌のご利益があるとされ、以降、多くの方が参拝されています。
天台宗の宗章
夜、この信濃比叡の上空には息をのむような美しい星空が広がります。
そもそも天台宗は星と深い関係があり、「天」とは空を表し、「台」とは星のこと。 上台(じょうだい)・中台(ちゅうだい)・下台(かだい)の三台星(さんたいせい)、三つ星の事です。
また、天台宗の宗章は十六菊の中央に三ツ星(三諦章・さんたいしょう)を配した紋が宗章です。
さらに下部の動画では、今回の道のりやスポットを詳しくお楽しみいただけます。是非ご覧ください。