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天台宗特集

「曼殊院門跡」と一乗寺中谷

曼殊院門跡 枯山水庭園

特集「門前シリーズ」今回は「曼殊院門跡」を訪ねます。

叡山電鉄「修学院駅」から徒歩およそ20分。
ここは比叡山の入り口でもあり、「きらら橋」は山に登る橋として今も残っています。
また、曼殊院の南側から参道が続き、石橋を渡る小島には弁財天を祀る「弁天堂」、さらには「天満宮」の歴史ある社が迎えます。

宗祖伝教大師最澄により、鎮護国家の道場として比叡の地に創建されたのが曼殊院のはじまり。その後、北野天満宮が造営されると、以後明治維新までおよそ900年間、曼殊院は北野別当職を歴任します。また「小さな桂離宮」ともいわれる「曼殊院」は、書院の釘隠しや引き手、欄間などが桂離宮と共通した意匠がみられるのも大きな特徴です。

八窓軒茶室
重要文化財(旧国宝)

武家の庭とは違い、また寺院の庭とも違う、いわゆる公家好みの庭に目を向けてみましょう。大書院の周辺に植えられている霧島つつじ。5月のはじめ頃に深紅の花を咲かせます。その優雅な姿は美女に例えられるほど。

小書院には、仏教の八相成道にちなむ八つの窓があることから「八窓軒」と呼ばれる茶室があります。江戸時代建築の重要文化財(旧国宝)建造物で「京都三名席」の一つ。

一乗寺中谷

そして、この「曼殊院」近くにたたずむのが和菓子処「一乗寺中谷」。

中でもこちら「御殿カステラ」は店主が曼殊院の執事長に命名してもらったそうで箱には叡山菊があしらわれています。
他にも、創業以来、一条寺に伝わる「でっち羊かん」は村の人々が弁当代わりに食べていたとか。小豆と米粉で作られた素朴な味わい。
特に人気が高いのは「絹ごし緑茶てぃらみす」。若旦那自慢の白あんと、若女将お得意の豆乳スウィーツ、それぞれの技術と知恵の融合で生まれました。

店内にある茶屋「カフェ」で一息。この、絹ごし豆腐のように滑らかで、すっと溶ける繊細な口当たりを堪能されてみてはいかがでしょう。

さらに下部の動画では、今回の道のりやスポットを詳しくお楽しみいただけます。是非ご覧ください。

 ▲訪ねた気分を動画でお楽しみください。画像クリックで再生されます。


立ち寄りスポット

曼殊院門跡
京都市左京区一乗寺竹ノ内町42

一乗寺中谷
京都市左京区一乗寺花ノ木町5

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