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天台宗特集

「青蓮院門跡」とパビリオンコート

青蓮院門跡

特集「門前シリーズ」今回は「青蓮院門跡」を訪ねます。

地下鉄東西線「東山駅」から徒歩およそ5分、白壁を背景に大きく枝を広げる、大楠が目印です。

古くは天台宗総本山比叡山延暦寺、三門跡の一つとして知られ、その起源は、日本天台宗の祖、最澄が比叡山延暦寺を開くにあたり、山頂に僧侶の住坊を幾つも作ったその一つ 「青蓮坊」と伝えられています。

平安時代末期、「青蓮坊」12世「行玄(ぎょうげん)大僧正」へ鳥羽法皇が帰依し、皇子が弟子入り。
院の御所に準じて殿舎が造られ「青蓮院」と改称されました。

池泉回遊式庭園

また、青蓮院は「粟田御所」とも呼ばれており、「青蓮院旧仮御所」として、国の史跡にも指定されています。

「池泉(ちせん)回遊式」庭園には、四季折々の美しさがあり、粟田山山麓の素晴らしい環境を巧みに利用した見事な景観。

まずは、ご本尊「熾盛光如来曼荼羅(しじょうこうにょらいまんだら)」に、お参り頂き、そのあとに庭園をご鑑賞ください。

大護摩堂「青龍殿」
国宝「青不動明王」

平成二十六年、京都東山山頂に建立されたのが大護摩堂「青龍殿」。

奥殿には、仏教絵画史の最高傑作の一つとして、いち早く国宝に指定された「青不動明王」が安置されており、妄念や煩悩を焼き尽くす不動明王の気迫が、拝する者を圧倒。

国宝本体は奥殿に安置し、手前に精巧に製作された複製をお祀りし、参拝された方のお願い事を毎月所定日に護摩供にて祈願しています。

PAVILION COURT

さて、青蓮院門跡の門前に目を移せば、歴史とロマン漂うノスタルジックな建物がそびえ立ちます。

株式会社京都山中商会パビリオンコートは、明治から戦前を中心に世界を舞台に活躍した古美術商・山中商会の京都支店でした。

アメリカの冒険家チャールズ・リンドバーグをはじめ、ヘレン・ケラーや、映画監督のアルフレド・ヒッチコックなど、多くの著名人が魅せられたその瀟洒な佇まいは、現在、貸会場として挙式やコンサート、イベントなど、さまざまな用途で人々を魅了し続けています。

KYOTO YAMANAKA CAFE

中でも、煉瓦壁と、フローリングからなる「ダイアナ」は、1920年竣工当時の面影が色濃く残る部屋。

天井のひときわ高い位置にある大きな天窓から、日中は自然光が入り、当時ここに展示された数々の名画がさらなる輝きを増していたことでしょう。まさに、古美術商時代を彷彿させる格調高い空間です。

ロビーの一角にある「KYOTO YAMANAKA CAFE」で一息。青蓮院門跡の大楠を目前に、大正レトロと緑あふれる空間で、お抹茶、ぜんざいなど和のスウィーツはいかがでしょう。

さらに下部の動画では、今回の道のりやスポットを詳しくお楽しみいただけます。是非ご覧ください。

 ▲訪ねた気分を動画でお楽しみください。画像クリックで再生されます。


立ち寄りスポット

青蓮院門跡
京都市東山区粟田口三条坊町69-1

将軍塚青龍殿
京都市山科区厨子奥花鳥町28

PAVILION COURT
京都市東山区粟田口三条坊町14

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