天台宗について

法話集

お数珠(じゅず)の意味は?

 「お数珠」は私たちが仏さまにおまいりする時に使う法具(ほうぐ)と呼ばれるものの一つですが、訛(なま)って「おずず」とも呼ばれますし、「珠数」や「寿珠」と書いたり、「念珠(ねんじゅ)」などとも呼ばれます。
 念珠という名前は、「南無阿弥陀仏」などと仏さまを念じながら、そのお名前をお唱えする時に、何回お唱えしたかという回数を計算するために使うことからきた名前です。実は、数珠という名前自体もそのことをあらわしているのです。常日頃(つねひごろ)から、数珠を繰(く)って、仏を念じていれば、煩悩も消え、仏果を得られるというわけです。
 「木槵子経(もくげんじきょう)」というお経の中には、ハリルという国の王さまが、盗賊や疫病(えきびょう)などの問題で悩み、どうしたら心の平安が得られるでしょうかと、お釈迦さまにお尋(たず)ねした時に、お釈迦さまは木槵子の実百八個で作った数珠を与え、この珠を繰りながら仏の名を唱えなさいとおっしゃったと説かれています。
 王さまが、その通りに実行し、心の平安を得たことはいうまでもありません。
 さて、数珠の形や珠の数は宗派や用途によって違うのですが、珠の数だけは百八個を基準としているのが普通です。多いものでは千八十個のもの、少ないものでは五十四個、三十六個、二十七個、十八個などのものがあります。
 もちろん、まれにはこれ以外のものもありますが、ここにあげたような一般的なものは、すべて、木槵子経の中にある百八個を基準に、十倍したり、何分の一かに略していると思っていただければよいのです。
掲載日:2007年03月29日

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