
昨年の夏はとても暑かったですね。私は朝晩愛犬と共に1時間ほど散歩をします。ショートパンツでの散歩は通常9月中頃までですが昨年は10月中頃まで大丈夫でした。しかしある朝、いきなり空気が変わり、秋が訪れました。毎朝散歩していたおかげで、たぶん他の方より早く季節の変化を感じられました。ちょっぴり得した様な、ちっちゃな幸せです。
以前ある本で「幸せを感じやすい人には特徴が有る」と書かれていました。
1、「目の前に起こることに敏感な人」
2、「人に親切にできる人」
3、「人の悪口を言わない人」
私は、1つ目はクリアしている様です。2つ目、3つ目はこれから努力していきたいと思います。幸せの基準は多すぎて掴みどころが有りません。お金、名誉、健康、愛、そして最後はおだやかな死。人間は欲ばかりですね。でも、欲が有るから、ガンバレルという面も有ります。お釈迦様は悟りを開く前に、苦行して骨と皮だけになる程、自分の肉体を痛めつけました。しかし悟りは、得られず、この苦行止めます。釈迦族の王子ですから贅沢な生活や、快楽も知っています。そこで真逆の苦行を選びましたが、そこにも心の平安はありませんでした。苦行も、快楽を求める事も違う。両極端を避ける。「中道」という生き方を悟られたのです。仕事ばかりでもだめ、遊びだけでもだめです。その中間のバランスが必要だと思います。自分にちょうど良い処を見つけるのが大事ですね。
幸せとは自分にちょうど良い目標を見つけ、それに向かって毎日努力する。今日1日頑張った自分を褒めてあげる。ビールで乾杯したり、欲しかった物を買ったりするのも良いです。小さい目標、夢から始めます。それがクリア出来たら、もう少し大きな目標、夢にレベルアップします。
大きな目標、夢に向かって一生懸命頑張りました。しかし夢は叶いませんでした。そんな時落ち込む必要は全く有りません。今までの努力が無くなる訳ではなく、あなたは確実に成長しています。
本当の幸せは、日々小さな幸せを感じて、幸せを上手に集め、他人に親切に出来る方にプレゼントされるものかもしれません。
今日からあなたも小さな幸せを集める達人に成ってください。
(文・神奈川教区布教師会 幸福寺 須藤 大惠)