天台宗総合研究センター主催の「比叡のこころ」講座が、開催されました。

本年度は、祖師先徳鑽仰大法会を展開している天台宗にあって、平成28年に一千年御遠忌を迎える恵心僧都源信をテーマに3回シリーズで開催します。今回の講座は第一弾です。恵心僧都は比叡山横川で修行して『往生要集』を記し、浄土教の展開に大きな影響を与えました。第1回目は比叡山横川長臈山田能裕師と佛教大学名誉教授福原隆善師を招き、聞き手の吉澤研究員より、恵心僧都の人物像や『往生要集』の内容など受講者の目線での問いかけから対談がはじまりました。スライドや資料を用い、山田能裕師からは恵心僧都が修行された比叡山横川地域の説明、現在も恵心僧都のご命日6月10日に比叡山横川四季講堂で行われている恵心講「六道講式」について説明していただき、福原隆善師からは『往生要集』のスライドを見ながら六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上)について説明していただいた。両先生共に受講者に解りやすい言葉に置き換えて語っていただいた講座でした。