■今号の第1話 「命は誰のものか」
長崎県佐世保市で起きた、衝撃的な事件は、改めて「命」とはなにかを考える機会をつきつけられたようで、考えさせられてしまいます。
「命」の重さを考えるとき、洞察や想像力に欠けすぎているような気がします。
世の中には二つの真理があると言われます。
一つは科学技術の発展に代表される「学問的真理」、もう一つは人生経験を通して獲得した人生観や、信仰という「人格的真理」です。
私たちは学問的真理の恩恵に浴するあまり、人格的真理を忘れかけていないでしょうか。
正しいか、正しくないかでなく、「命」に真正面から取り組む姿勢こそ、人格的真理を求める方法だと想うのです。
他5編を掲載。