天台宗について

法話集

おすがりしましょう

 皆様には、信仰している仏様はおられますか? 比叡山には沢山の仏様がおられます。比叡山を代表する行に、回峰地獄として知られる「回峰行」、掃除地獄で有名な浄土院の「籠山行」、看経地獄と呼ばれる元三大師堂での「読経三昧」があります。
 回峰行は、比叡山上山下のお堂をはじめ木々や石にも宿るあらゆる仏様を順に拝みます。特に「堂入り」では、行者は九日間、断食・断水・不眠・不臥で不動明王のご真言を唱え、お不動様と一体となります。
 籠山行は、伝教大師最澄様の御廟の浄土院で、最澄様にお仕えする「侍真」が十二年間籠る行です。侍真になるには、好相行という三千の仏様に五体投地の礼拝をして、仏様を感得して初めて行に入れるのです。
 横川の元三大師堂では、いわゆる読経三昧の朝夕勤行が行われています。元三大師堂の奥には、「行院」があります。天台宗の僧侶になるにはここでの修行が必須です。春・夏・秋と三期ありますが、前半は、仏教の勉強・修行に入る前の準備です。後半は、四度加行という天台密教の修法を教わります。仕上げは「護摩行」です。
 根本中堂のご本尊「薬師瑠璃光如来様」は、伝教大師最澄様が刻まれたものです。現世利益の仏様ですので、信仰される方は真言を唱え、合掌し焼香し、病気平癒・家内安全・所願成就等々を祈念されます。

 現在の世の中は、公私ともに心の休まる事がなく、ストレスをため込んでいる方が多いです。今にも破裂しそうな心を和らげて頂けるのが「仏様」です。

 南無阿弥陀仏 南無釈迦牟尼如来 南無薬師瑠璃光如来 南無観世音菩薩
 南無不動明王 南無宗祖根本伝教大師福聚金剛 南無元三大師常住金剛

と仏・菩薩・お祖師様の上に南無をつけてお唱えしますが、「南無」とは、帰依する事で、縋(すが)る・預ける事です。はじけそうな心を、仏様にお縋りする事で、少し軽くなる筈です。そうすれば、気持ちも楽になり、心に余裕も生まれます。町内や辻にはお地蔵様が祀られている祠が有ります。ちょっと頭を下げ、合掌して下さい。オンカカカビサマエイソワカ又は、南無地蔵菩薩とお唱えして下さい。


(文・京都教区 理正院 清水 信顕)
掲載日:2017年03月01日

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