天台宗について

法話集

No.38お札

 神社、仏閣をお参りされる時、「家族みんなが平穏無事に送れますように」「おじいちゃん、おばあちゃんが健康で長生きできますように」「商売がうまくいきますように」などと願い、その願意のお札やお守りを求められる方も多いでしょう。神仏は皆さんお一人お一人の願い事をちゃんと聞いてくださって、それに応じてご利益を授けてくださいます。
 願意を聞いてくださって、ご利益を授けてくださった神仏に対して、その後の報告やお礼をされていますでしょうか。「無事に送ることができました。ありがとうございます」「お陰さまで仕事の方も順調にいっております」。
 神仏からのご加護やご利益を頂いたのなら、その報告とお礼を申し上げなくてはならないのです。人にお世話になったらご挨拶に行くように、神仏に対しても必ずお礼参りをすることが大切なのです。自分の都合で願うだけ願って、礼を欠く人間では失格です。「ありがとう」「お陰さまで」その感謝の気持ちをもってお礼参りをしていただきたいと思います。その時に古いお札やお守りをお納めし、新しきお札をお受けして所定の場所へ安置してください。お札やお守りは買うものではありません。授かるものだとご理解下さい。年のかわり目や、神社仏閣の大祭などの折に授けていただく風習がありますが、このお礼参りをされたとき、古きを納め、新しきものを授けていただいたらよいと思います。
掲載日:2007年04月25日

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