ウクライナ侵攻を非難する決議文採択【第百五十一回通常宗議会】
第百五十一回通常宗議会が3月8日から10日まで開催され、令和4年度通常会計予算11億1200万円を含む議案17件、報告3件を可決決定し、全日程を終えた。最終日の10日には、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を非難する決議文が採択された。

開会式では、大樹孝啓天台座主猊下の導師で法楽を奉修。続けての〝お言葉”で「コロナ禍に加え、世界では国益を優先させた暴力を含む強圧的行為が広がっており、人びとの不安を増幅させています。今夏には、比叡山宗教サミット35周年を迎えます。諸宗教の方々と平和の祈りを捧げ、比叡山延暦寺より世界に敷衍してまいりたく存じます」と述べられた。
新年度予算関係では、第二百五十八世天台座主傳燈相承式に関する臨時収納金として歳入歳出ともに4930万円を計上。法人寺院より1個数10円、非法人寺院一律1000円の協力を願い、令和5年3月31日までの特別会計を組んで対応する。
令和4年度の通常会計の総予算は歳入歳出ともに11億1200万円とし、前年度補正前予算額より2178万円減額。社会情勢を鑑みて節約し、最小限の増額に留めている。新たに比叡山宗教サミット35周年記念式典助成金を盛り込んだ。
サミット35周年について阿部宗務総長は、気候変動、環境問題をメインテーマに取り上げることを明らかにした。8月4日に、京都国際会館と比叡山延暦寺で開催する予定で準備を始める。
宗規関係議案では、天台宗務庁の職員定員を業務内容にあわせた「37人」から「35人」へと変更した。
宗機顧問の補欠推薦があり、滋賀教区長壽寺住職の長山慈信大僧正の就任を同意した。最後に東日本大震災物故者を悼み全員で黙祷を捧げた。
「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する決議文」はこちらからご覧ください。