北陸教区
福井と金沢で四十九日追悼法要
-天台宗からは被災地に支援の義援金-
北陸教区(光照良浩宗務所長)は2月18日、「能登半島地震物故者四十九日追悼法要」を福井市の光照寺(白崎良演住職)と金沢市の道入寺(白崎良瑩住職)でそれぞれ奉修した。両会場では、檀信徒や一般からも参列があり、犠牲者の冥福と被災地の早期復興が祈られた。また全国の天台宗寺院にも、回向を営んでもらうよう事前に呼びかけた。
法要後、光照宗務所長は「亡くなった方々とご遺族の無念を想いながら勤めさせていただいた。僧侶として今できる支援を続けていきたい」と話している。
両会場では募金箱が設置され、この日集まった義援金は一隅を照らす運動総本部に寄託される。
北陸教区では、1月14日付けで教区災害対策本部を設置。甚大な被害を受けた珠洲市にある翠雲寺と檀信徒、また寺がある寺家(じけ)地区への支援を優先的に行い、金沢市内はじめ教区内被災寺院、檀信徒、寺院所在地地域住民の救済と援助を主な目的として独自の活動を展開することを決めている。
教区災害対策本部長の光照宗務所長は「本格的なボランティア活動が展開されていない現時点では、万人のために役立てるよう小回りの利いた援助を考えている」と話す。
北陸教区ではメーリングリストで被災地の現状や対策本部の活動を発信している。登録は、天台宗北陸教区災害対策本部 hokurikutendai.noto0101@gmail.com
-被災4県に4000万円-
令和6年能登半島地震災害に対し緊急救援募金を行っている一隅を照らす運動総 本部地球救援事務局に、2月9日までに4070万57 50円の善意が寄せられた。そのうち4000万円を2月16日、義援金として石川県をはじめとする被災した各自治体や日本赤十字社に寄託した。
寄託先は、石川県=3000万円、新潟県=600万円、富山県=300万円、福井県=100万円。石川県と新潟県は県に、富山県は日本赤十字社富山県支部と富山県共同募金会、福井県は日本赤十字社を通じて送金された。
また、地震発生直後より医療と保健衛生面を中心に被災地で緊急人道支援活動を続けている特定非営利活動法人AMDAに、緊急救援引当金より支援金300万円を送った。
なお、2月26日までに4481万518円の募金が寄せられている。天台宗では3月25日まで義援金を受け付け中。(詳細は7面)