医療用マスクを滋賀県庁と病院へ寄贈
中国からの善意を届ける
天台宗と一隅を照らす運動総本部は、中国佛教協会から寄贈されたマスク1万枚を滋賀県庁に6千枚送り、県内の甲南病院と草津総合病院に2千枚ずつ持参した。また宗務庁では医療現場で不足する防護服作りを職員で進めるなど、「忘己利他」の精神で、一日も早い終息を願い活動を続けている。

マスクは、長年にわたり交流を深めてきた中国佛教協会から寄贈されたもので、5月12日に宗務庁に到着した。取り扱いについてすぐさま協議され、滋賀県庁と一隅を照らす運動団体会員の医療法人社団仁生会甲南病院(甲賀市)、一隅を照らす運動総本部が発行する機関紙『きらめき』の取材を通じて交誼のある草津総合病院(草津市)に寄贈することを決めた。
マスク不足解消に一役
一隅を照らす運動総本部の森定慈仁総本部長が5月18日、甲南病院と草津総合病院を訪問し、マスク各2千枚を届けた。(写真)
甲南病院では、古倉みのり理事長と山本寛院長に面会。2月以降マスク不足が深刻で、現在も2日に一度、洗浄しながら使用しているという。院内感染を防ぐためにも「気を緩めることが出来ない状況」(古倉理事長)が続く。
山本院長は「大切に使わせていただきたい」と話した。
また草津総合病院では、平野正満慢性期病院開設準備室長に手渡した。同病院では5月13日からPCR検査を行う「地域外来・検査センター」が開設されたばかり。平野室長からは感謝状が送られた。なお滋賀県庁には5月15日に郵送で寄託した。
滋賀県を含めた39県の緊急事態宣言が14日に解除されたが、天台宗では引き続き医療機関への支援等を継続する。
※新型コロナウイルス感染症予防に伴う取材自粛のため、本号は紙面を4ページとしております。