比叡山宗教サミット31周年
「世界平和祈りの集い」開催
-紛争の終結と世界平和の到来を祈る-
比叡山宗教サミット31周年「世界平和祈りの集い」が8月4日、比叡山延暦寺の一隅を照らす会館前「祈りの広場」で開催された。仏教はじめ、神道、教派神道、キリスト教、新宗教、イスラームなど、国内外から約1000名が参加し諸宗教間の対話継続を誓い、世界の恒久平和の実現を祈った。

続いて国内外の各教宗派の指導者らが登壇。平和の鐘が響く中、一日も早い紛争の終結と世界平和の到来を祈り、参加者全員で黙祷を捧げた。
またローマ教皇庁諸宗教対話評議会議長で7月に亡くなった故ジャン=ルイ・トーラン枢機卿と世界仏教徒連盟のパン・ワナメティー会長からのメッセージが披露され、宗教の垣根を越えた平和希求への祈りの呼びかけに会場からは拍手が贈られた。
そして未来を担う子ども達からは、立正佼成会の西田友希乃さんと、天台青少年比叡山の集い参加者の加藤良明さんがそれぞれ発言した。西田さんは、募金活動を通じた経験談を披露。生きとし生ける全ての命への感謝や思いやりを大切にし、平和である世界や笑顔でいられる世の中になるよう、自ら行動することを宣言した。また加藤さんは、将来は積極的にボランティア活動をし、人を助ける職業に就きたいと述べ、世界を平和にするために行動することを誓った。