清和天皇陵を初めて参拝
-天台宗と延暦寺の両内局-
大師号御下賜への報恩感謝を示す
天台宗と延暦寺の両内局は昨年12月13日、京都市右京区水尾にある清和天皇陵を参拝した。
相応和尚1100年御遠忌の無事円成を奉告し、伝教大師と慈覚大師の大師号を同時に賜ったことへの報恩感謝を示した。

今なお多くの人々に「お大師様」と慕われる両大師だが、そのきっかけとなったのが昨年御遠忌を迎えた相応和尚だった。この勝縁を機に、大法会事務局会議、大法会企画委員会で参拝を検討。日程調整を経て12月に実現した。
“柚子の里”で知られる水尾に到着した両内局らは、徒歩で天皇陵へと移動。急坂が続く山道を約15分かけて登りきり、全員で法楽を捧げた。
清和天皇へ報謝を 杜多宗務総長
参拝後、杜多道雄宗務総長は「清和天皇は、相応和尚様の師を敬う気持ちに心を打たれ、日本で最初に両祖師に大師号を贈られた。そのお気持ちへの感謝を込めながら御陵まで歩かせて頂いた。相応和尚御遠忌年に参拝できた勝縁を機に、これからも清和天皇への報謝を天台宗として示したい」と話した。