関東・東北豪雨 茨城教区寺院で床上浸水
9月の集中豪雨は関東・東北に甚大な被害を引き起こした。被害は天台宗寺院にもおよび、特に茨城教区第3部觀明寺(飯塚亮俊住職)では本堂が床上浸水した。
被災直後から、天台宗寺院有志、茨城仏教青年会メンバー、他教区仏教青年会メンバー、天台宗防災士らボランティアが駆けつけて復旧作業に従事した。また、同月18日には天台宗より、角本尚雄社会部長、横山照泰一隅を照らす運動総本部長、また延暦寺より中山玄童副執行らが被災見舞い並びに被災状況の視察に赴いた。

12日、水を引くのを待って、教区寺院の有志住職らがボランティアとして觀明寺に駆けつけ、復旧の手助けを行った。被災直後、飯塚住職は「東日本大震災でボランティア活動をした住職達が直ちに駆けつけてくれた。檀家の中には大きな被害を受けた人も多い。一日も早い復旧を願うばかりです」と語っていた。
18日には、天台宗から角本社会部長、横山一隅を照らす運動総本部長、延暦寺から中山副執行らが現地入りし、茨城教区第3部を中心に視察を行った。酒井貫全同教区宗務所長ら教区関係者の案内で、觀明寺、無量院(鈴木孝忍住職)、安楽寺(松永博英住職)などを訪れ、被災時の様子や被害状況などを聴取。また、被害のあった安楽寺の檀家を訪れ、お見舞いした。
現地を視察したメンバーは「想像以上の被害状況に心を痛めた。今後も天台宗としてさらなる支援をしていきたい」と語った。