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天台宗人権啓発公開講座2018

天台宗人権啓発公開講座2018

 天台宗では宗祖伝教大師のみ教えにもとづき、あらゆる差別の解消と人権社会確立のため本公開講座を開催しております。本年は浄土宗、真言宗智山派、真言宗豊山派及び大正大学のご協力によって、四宗派合同人権啓発パネル展と併せて開催するはこびとなりました。

 ハンセン病は、古来「らい病」とか「らい」とか呼ばれていましたが、誤ったハンセン病観を払拭するということから“らい菌”の発見者であるハンセン博士の名前をとって、ハンセン(氏)病と呼ばれるようになりました。“らい菌”の感染によっておこる慢性の感染症ですが、生活環境の改善にともなって減少する病気で、現在の日本における発病者は年間数名程度で適切な治療によって後遺症も残りません。

 しかしながら、日本では1907(明治40)年に制定した『ライ予防に関する件』によりハンセン病患者への偏見・差別を助長し、既に治療法が確立していた1953(昭和28)年には患者の反対を押し切って『らい予防法』を制定。1996(平成8)年に廃止されるまで90年もの間、強制・終生隔離政策によって本人や家族、親戚までをも苦しめてきました。仏教もまたハンセン病を「業病」「宿病」と呼び、はからずも病気に罹った人たちに前世あるいは今世の罰であるかのような布教をおこない、「あきらめ」を強いてきたのです。

 今講座の講師石山春平さんは小学校6年生の夏にハンセン病と診断され、差別と偏見に晒されながらも力強く生きてきた方です。現在も川崎市身体障害者協会理事として活躍し、ハンセン病の「語り部」として全国で公演活動をされています。「ハンセン病差別」の事実を風化させてはなりません。石山さんの実体験を是非ともお聴きください。

講演『考えようハンセン病』

石山 春平 氏(いしやま はるへい ハンセン病回復者・川崎市身体障害者協会理事)

日 時 2018年12月5日(水) 開場:13:30 開演:14:00
受講料 無料
会 場 大正大学 7号館 3階731教室(予定)
大正大学内 案内図(約56KB)
申込・問合せ 天台宗務庁 社会部 人権啓発課
住所:滋賀県大津市坂本4-6-2 / TEL:077-579-0022
その他 下記案内チラシもあわせてご覧下さい。
ご案内チラシダウンロードはこちら(約1.4MB)

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