藤猊下上任後初の年賀式
比叡山延暦寺
菩薩行の実践で真の平和を
令和8年延暦寺年賀式が1月8日に延暦寺会館で開催され、宗内外諸大徳や政財界関係者ら約350名が新年の門出を祝った。藤光賢天台座主猊下は「宗祖伝教大師のみ教えを常に心に保ち、真の平和が訪れますよう菩薩行を実践ください」と呼びかけられた。また、比叡山から発信する言葉「天知恩」が披露された。
年賀式は藤猊下を大導師に、一山住職出仕のもと奉修。獅子王圓明延暦寺執行が新年の挨拶を藤猊下に言上した。藤猊下は〝お言葉〟で、「昨年は戦争の悲惨さを風化させない取り組みや国際情勢の不安定化を受けて平和への貢献を模索する一年であった」と言及され、比叡山宗教サミット38周年「世界平和祈りの集い」や大阪・関西万博での天台声明、不滅の法灯の奉安など天台宗の平和への取り組みについて述べられた。
また「宗祖伝教大師は、仏性の開発と仏国土の建設と法華一乗の教法をもって道心ある人びとで満ちる世界を望まれた」とし、宗祖の願いが込められた道場を後世に継承すべく行われている延暦寺根本中堂大改修事業の無魔円成を願われた。
午後からの祝宴には、政財界から自民党総務会長の有村治子参議院議員、三日月大造滋賀県知事、鳥井信吾サントリーHD代表取締役副会長らが出席。堀澤祖門探題大僧正、京都五箇室門跡門主らも臨席し、藤猊下を囲み懇親を深めた。
挨拶した細野舜海天台宗宗務総長は、自国第一主義に傾く国際社会の中で対話による相互理解と融和を求める平和な世界を目指す決意を語った。
自然への感謝を忘れない
天知恩(てんちおん)
自然のめぐみに感謝する一年でありますよう
「未曾有の自然災害が私たちの生活に混乱を招いているが、もとを正せば私たち人間の行いの結果である。今一度、天(大自然)からの恩恵を深く知り、その恩に感謝する心で一年を過ごしましょう」と紹介している。

