根本中堂大改修への寄付者芳名簿を奉納
-工事の無事円成を祈願-
祖師先徳鑽仰大法会記念事業である比叡山延暦寺根本中堂大改修に寄付した天台宗内寺院の芳名簿奉納法要が4月2日、根本中堂で奉修された。
祖師先徳鑽仰大法会事務局役員出仕のもと導師を務めた阿部昌宏天台宗宗務総長は、後世に残る大事業に本末一如の精神で報恩を示した浄業をご宝前に奉告し、工事の無事円成を祈念した。

祖師先徳鑽仰大法会事務局では、この浄業完遂を目的に平成27年に特別寄付金勧募を開始。天台宗内全寺院住職と全僧侶に協力を呼び掛けてきた。令和6年3月8日までの寄付金は、総工費予算の3分の1にあたる金額15億6440万472円にのぼる。
全教区・北海道管内・4法流の芳名簿は奉書で包まれ木箱に納めて伝教大師御自刻の本尊薬師瑠璃光如来と不滅の法灯のご宝前に安置して奉修。導師の阿部宗務総長は「永く堂内に安置してその善業(ぜんごう)を讃えん」と表白に込めて奉告した。
法要後、阿部宗務総長は「工事の着工以来8年、この間に全国の天台宗寺院住職と僧侶、檀信徒の皆さま、そして有縁の方々からご懇志を賜り厚く御礼申し上げます。全ての人びとの心の拠り所である『根本中堂の大改修事業』の完成に邁進して参ります」と感謝し、工事の円成へ決意を語っている。