全国各教区で諸行事を挙行
コロナ禍乗り越え、宗内に活気戻る
新型コロナウイルスの流行によって中止や延期されてきた各教区、各寺院での諸行事が5類感染症に移行された5月8日から徐々に再開されている。9月に入ってからは、一隅を照らす運動推進大会や各団体による研修会などが催されており、宗内に活気が戻りつつある。
一隅を照らす運動推進大会は、5月24日以降、埼玉、近畿、兵庫、東京、南総、群馬、福島、陸奥、東海、京都、九州西、茨城、滋賀の各教区で順に開催。(10月末時点)11月以降も三岐教区、玄清法流が予定している。
東海教区本部(山田亮盛教区本部長)では9月30日、一隅を照らす運動東海大会を名古屋市公会堂大ホールで開き、僧俗併せて約千名が参加した。
山田本部長から竹内純照一隅を照らす運動総本部長に義援金目録が贈呈されたあと、日々の暮らしの中で一隅を照らす運動を実践する5人に表彰状と記念品が授与された。
講演では、群馬教区心月院の髙橋美清住職が「SNSの現状と支援 被害者・加害者にならないために〜やさしい心で一隅を照らす〜」を講話し、自身が体験したSNSでの誹謗中傷などや、寺での支援活動について話した。またコンサートもあり盛会裡に幕を閉じた。
九州西教区(嘉瀬慶文宗務所長)では、10月22日に長崎県新上五島町荒川郷に建つ伝教大師像前で、山王山伝教大師像建立四周年法要並びに一隅を照らす運動九州西大会を開催した。
同地は入唐求法の旅から帰国された伝教大師ゆかりの地で、令和元年に住民らの熱意で伝教大師像を建立。毎年10月下旬に法要並びに一隅大会を開いている。
法要は嘉瀬宗務所長を導師に奉修され、天台宗の柴田真成社会部長が随喜のもと、石田信明町長や役場関係者、町民ら百名が出席し世界平和や疫病退散、島内の安全が祈願された。(写真)
また一隅を照らす運動推進大会では、叡山講福聚教会総本部助講師の山下隆源祇園寺住職、脇山正舜實相院住職による記念講演「伝教大師の御教えを唱える〜詠讃道ご詠歌」が行われた。参加者らは初めて聴く御詠歌に触れ、最後は講師2人の手ほどきで共に唱和。会場が報恩に満ち溢れた。
ー寺庭婦人が意見交換ー
天台宗寺庭婦人中央研修会並びに「寺婦の日」報恩法要が10月26日から27日まで比叡山延暦寺で開催され全国から寺庭婦人59人が参加した。
延暦寺会館で行われた中央研修会では、柴田社会部長による講演や参加者同士での意見交換会があり、各教区の現状報告と問題点について認識を深める場となった。
翌日は、大講堂で「寺婦の日」報恩法要を奉修。寺庭婦人表彰式で表彰該当者6名が参加し表彰状を授かった。また天台宗寺庭婦人連合会から延暦寺へ奉納金30万円が贈呈された。