トルコ共和国大使館に義援金寄託
-被災地の早期復興祈り、支援継続を約束-
天台宗・一隅を照らす運動総本部は令和5年2月6日に発生したトルコ・シリア大地震による被災地を支援するための義援金を呼び掛けてきたが、 3月31日までに
2千万円を超える善意が寄せられている。
4月17日には小林祖承参務・総務部長と竹内純照参務・一隅を照らす運動総本部長が東京都渋谷区のトルコ共和国大使館を訪問し目録を手渡した。

また天台宗宗議会でも「トルコ・シリア地震で被災された方々への支援に関する決議文」が採択され、全寺院に支援を呼び掛けるなど、宗内一丸となって取り組んできた。
義援金受付締め切り日の3月31日までに寄せられた支援額は2289万2316円。そのうち、トルコ大使館に1千万円、日本赤十字社に359万2316円、AMDA(アムダ)と日本ユニセフ協会に各3百万円、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連世界食糧計画(WFP)に各150万円、世界宗教者平和会議(WCRP)に30万円を寄託した。
早期復興を願って
トルコ共和国大使館を訪れた小林総務部長と竹内一隅を照らす運動総本部長は、ジェミル・ウフック・トールル一等参事官と面会し、義援金1千万円の目録を手渡した。
ジェミル一等参事官の話では、被災地では今も食糧事情などは厳しく、被災者の住居問題などの課題解消に向けた復興住宅の建設が進められているという。
また日本政府からは仮設病院の設置や、200以上の救援隊が現地で支援活動を展開していることに謝意を表し、「日本の方々への感謝は尽きない。トルコでは、災害が発生したときには日本を例にしなさいと言われる。今後も大都市圏での地震が予知されており、耐震技術などを日本から学びたい」と話した。
小林総務部長は「天台宗ではトルコの方々に一日も早く平安が訪れるよう祈り、支援を継続したい」と約束した。
アムダ通じ医療支援に寄与
岡山市に本部を置く国際医 療ボランティア団体『AMDA』には、3百万円を寄託。医療支援に活用されている。
アムダでは、地震による深刻な被害状況をうけ、2月11日に医療チームを被災地アドゥヤマン県に派遣。
現在は医師、看護師、現地調整員の各2名が地元の医師会と協力しながら巡回診療への同行、物資支援、被災者の健康チェックなどを中心とした活動を行っている。
難波妙理事によれば、地震発生直後は、マイナス7度まで気温が下がるなか、ほとんどが家族単位でテント生活を余儀なくされていたという。それらの避難テントをまわり、健康状態の聞き取りをしながら食糧や防寒着などの支援を実施してきた。
また隣国シリアから避難する被災者もおり、継続支援が必要のようだ。
最初に現地に入ったトルコ人調査員からの最新の情報(4月19日時点)では、「被災地ではコンテナが次々できており、出来た順に入居している。まだまだ元の生活に戻るまでには至っていない」と報告されている。
難波理事も5月21日から29日まで被災地に入る予定で「アムダが活動したアドゥヤマンで、一緒に活動した医師会ならびに自治体や教育施設を訪問し、実際に必要とされているものを聞き取り、支援してまいりたい」と話す。
大変多くの真心こもる浄財をお寄せいただき、篤く御礼申し上げます。
皆さまからお預かりしておりました浄財は、トルコ共和国大使館をはじめ被災地支援に尽力される団体へ寄託させていただきました。
なお、「トルコ・シリア地震災害義援金」は、現在も指定寄付として受付ております。
引き続きご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
天台宗・一隅を照らす運動総本部