東日本を始め、各教区寺院で被害が発生
天台宗が風水害災害対策本部を設置
台風15号・19号の風水害により甚大な被害が発生したことを受け、天台宗は10月17日、杜多道雄宗務総長を本部長とする「令和元年台風15号・19号風水害天台宗災害対策本部」を設置した。
被災寺院への見舞金や檀信徒へのお見舞い、ボランティア活動を行う団体へ支援する他、被災した自治体へ義援金を送る。また支援活動を一宗挙げて行うため、義援金募金のお願いを18日に全教区寺院に発送し協力を求めた。

災害対策本部は、副本部長に小堀光實延暦寺執行、事務局長に寺本亮洞総務部長が就任。天台宗と延暦寺内局員によって構成され、今後、被災寺院および各被災地を訪問し、視察とお見舞いを行う。
杜多道雄本部長は「被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を祈らずにはいられません。被害に遭われた御寺院には、お見舞いをお送りするなど対応をさせていただきます」と述べている。
台風15号による被害では、神奈川、東京、北総、南総、埼玉、茨城の6教区で、墓石の破損、本堂の瓦・外壁破損、雨漏り、庫裡、山門の破損、倒木などの被害が出ている。南総では崖崩れや浸水などの被害も。また、その後に襲来した19号でも滋賀、信越、東京、栃木、福島の各教区で被害が出ており、その後も強雨が続いていることから、被害も拡大するものと思われる。
(写真提供 産経新聞社)