北総・茨城教区で特別授戒会−天台宗祖師先徳鑽仰大法会−
仏弟子となり「忘己利他」の実践を誓う
祖師先徳鑽仰大法会の一環として各教区で特別授戒会が奉修されている。去る10月20日に北総教区で、同21日に九州東教区で(前号既報)また、26日には茨城教区において、それぞれ特別授戒会が奉修された。

北総教区(弘海高顯宗務所長)の特別授戒会は10月20日、千葉県成田市の「ナリコーセレモニー寺台ホール」において奉修された。伝戒和上は大樹孝啓探題大僧正(書写山圓教寺住職)が勤め、戒弟は245名であった。
午前10時より開会となり、開会にあたって奉行である弘海宗務所長と小堀光實延暦寺執行が挨拶、続いて鈴木晃信説戒師(長福寺住職)より授戒にあたっての心構え、大事な事柄などについて説明がなされた。11時からの正授戒では、大樹伝戒和上が十二門戒儀を説示し、戒弟に「おかみそり」を授けた。また、羯磨師の秋田光兆観音寺住職、玉田法信東榮寺住職が仏舎利を授与した。なお、同授戒会の随行長は小堀延暦寺執行、随行員に浅野玄航天台宗参務、教授師は弘海厚久正徳寺住職、鈴木乘啓泉福寺住職がそれぞれ勤めた。
茨城教区
茨城教区は10月26日、筑西市の千妙寺で特別授戒会を厳修、155名が新たな仏弟子となった。
開会式で中村純亮宗務所長は「信仰の心を醸成し、円満生活を送れる糧にして欲しい」と述べ、随行長の杜多道雄宗務総長も「これからも精進を」と語りかけた。続いて説戒師の阿純孝宗機顧問が心構えを伝授。教授師の高山良彦延暦寺財務部主事より作法を聞いた後、伝戒和上の叡南覺範探題大僧正(毘沙門堂門跡門主)を迎え正授戒が営まれた。十二門戒儀を説示し、一人ひとりに「おかみそり」を授けた叡南伝戒和上は「日頃からお念仏を唱え、善を行い悪を止めて日々暮らしていただくことを祈念している」と話した。なお随行員に獅子王圓明延暦寺副執行、羯磨師は宗議会議員の舩戸俊宏如意輪寺住職がそれぞれ勤めた。