福島教区で特別授戒会 −祖師先徳鑽仰大法会−
祖師先徳鑽仰大法会の一環として営まれている特別授戒会が3月10日、福島教区で奉修され547名の仏弟子が誕生した。また東日本大震災復興祈願法要も併修され、物故者への供養と早期復興を願う読経が会場内に響いた。
まず第一部とし、午前11時半から東日本大震災復興祈願法要を厳修。導師の矢島義謙宗務所長が早期復興を宝前に祈願し、全員で般若心経を読誦。福聚教会総本部矢島八重子講師により物故者への供養の詠舞が奉納された。
続いて随行長の杜多宗務総長が挨拶し、説戒師の矢島寛章教区布教師会会長が心構えを伝授した。
そして特別授戒会が午後1時より開会され、荘厳された壇上で大樹伝戒大和上の言葉に戒弟一人ひとりが合掌して誓いの言葉を唱和した。また全員に「おかみそり」と、羯磨師の杜多宗務総長、矢島宗務所長から仏舎利が授けられた。
大樹伝戒大和上は、震災から7年経ても今なお復興途上である状況を憂い「仏の力が皆様に授かり、お釈迦様がついて下さっているとの気持ちで過ごして欲しい。新しい力も湧いてくるはず」と励ました。
また矢島宗務所長は「人生にはいろんな苦難がある。しかしながら御仏様を授かったからには自信を持って精進し、忘己利他の精神を実践しなければならない。素晴らしいご縁を授かった。手を携えて実りある人生を歩んでいきましょう」と呼びかけた。
なお随行員は、水尾寂芳延暦寺副執行、教授師を即真永周延暦寺一山薬樹院住職が勤めた。