建立大師相応和尚の尊像が生誕地に
−滋賀県長浜市・北野神社で除幕式−
御遺志が後世に受け継がれることを願い
回峰行の祖である相応和尚の一千百年御遠忌を記念し、滋賀県長浜市の北野神社境内に「建立大師相応和尚尊像」が建立された。10月2日には叡南覺範毘沙門堂門跡門主を大導師に除幕式が営まれ、地域住民らを含め約百人が参列し功績を讃え、遺徳を偲んだ。
地元顕彰会や自治会員らが見守る中、大法会事務局局長の杜多道雄天台宗宗務総長、事務局奉行の小堀光實延暦寺執行、山岡智恢滋賀教区宗務所長らが尊像を除幕。法要には小森秀惠延暦寺一山法蔓院住職や叡南俊照、光永覚道、上原行照北嶺大行満大阿闍梨ら無動寺谷各住職が出仕し、参列者全員で相応和尚和讃を唱え報恩感謝を示した。
法要後には建立に尽力した関係者らに杜多宗務総長から感謝状が授与された。
杜多宗務総長は「一千百年御遠忌を迎えるに当たって、様々な行事が計画されており、今回もその一つ。今、思いやりの社会と言われている。この世の中だからこそ、相応和尚様の全てのものに仏をみて敬う教えを、是非多くの人の心に植え付けてもらえれば。この地から日本はもとより全世界に相応和尚様の御心と御威光が届きますよう願っています」と感謝を述べた。
また小堀執行は「これからも顕彰会、自治会、北野の皆様のお心が受け継がれ、多くの方々に御遺徳を偲んで頂ければ」と呼びかけた。