映画などでも、教会の懺悔室で信者が罪を告白する場面が出てきます。カトリックの信者は心に悩みを抱くと教会へ出かけ、神父に告白し懺悔します。神父はその告白を聞き、神に代わってその罪を許します。
臨終の時にも神父に罪を告白し、神の許しを願えば、罪が拭い取られるとされています。
仏教においても、自分の過去の罪悪を仏、菩薩、師の御前にて告白し悔い改める「懺悔(さんげ)」は極めて大切なことであり、仏道修行の根幹の部分でもあります。天台宗でも特に大切にしております。ただし、臨終に際して最期の告白をするという慣わしはあるわけではありません。
臨終が近づいてくると、不安、恐れ、後悔など様々な気持ちが渦巻いてくると言われます。もし最期が近づいて来た時に話を聞いて欲しいと思われることがあれば、僧侶や神父、家族や友人など、信頼できる方に話を聞いてもらわれてはいかがでしょうか? 安らかな境地が得られると思います。
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