回答

Q ある方から、「お墓の方位と墓相が悪い」と言われ気になっています。方位・墓相が悪い場合は建て直した方が良いのでしょうか?
A

 お墓は当初は仏塔として建てられ、八方世界を普く照らし、東西南北、上下、いずれの方位も関係ないと言われます。一般的には南向き、東向きが好まれますが、方位を特に気にする必要はないと思います。

 また、墓相ですが、時代と地域によって墓地・墓標の形態は様々です。現代では寺院の境内、霊園、納骨堂など様々な様式が存在します。

 改めて「良いお墓」とは、有縁の方々が気持ちよくお参りできることではないでしょうか。お墓の方位や墓相にとらわれるよりも、お盆・お彼岸・御命日にはお参りし、お墓を綺麗に掃除して、ご先祖様を想い、自分たちの生活の歴史を子孫に伝える大切な場所であることを認識することが大切です。どんなに立派なお墓でも荒れていたのではご先祖様の供養にはなりません。

 また方位墓相が悪いからといってお墓を建て直せばいいというものではありません。ご先祖様に縁のある方々がお参りしてくださることこそ大切であり、良いお墓と言えます。必ずご先祖様は見守ってくださいます。