お墓参りに特別な作法はありません。大切なのはご先祖様への報恩感謝の気持ちを込めてお参りをすることです。最近では、お墓参りの代行を頼まれる方々がいますが、お墓参りは故人と私たちの結びつきを再確認する大切な行いです。実際のお参りについて一例を挙げますと、
- お参りするために→輪袈裟・数珠・経本・線香・ろうそく・マッチ
- 掃除用に→たわし・歯ブラシ・ほうき・ぞうきん・バケツ・ゴミ袋など。(バケツやひしゃくなどは、霊園で貸してもらえますが、事前に調べておくとよいでしょう。)
- お供え用に→お花・菓子・果物・飲み物・それらを置く半紙など。
以上を用意して、お墓を掃除し、線香・ろうそくをお供えして、できればお経をお唱えしてお参りします。
お参りが終われば、お供えの食べ物や飲み物は持ち帰るよう心掛けましょう。借りた用具はきちんと戻し、ひとこと挨拶をして帰るくらいの心配りは忘れないようにしたいものです。
忙しい現代では、このような丁寧なお参りは、思っていてもなかなか出来ませんが、せめてお盆・お彼岸くらいは家族そろってお墓参りをし、菩提寺のご本尊さまへ併せてお参りし、故人を偲びたいものです。
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