天台宗について

天台宗僧侶になるには

 天台宗の僧侶になるには、師僧となる僧侶が必要となります。次に、師僧の許可を得て、得度(とくど)をします。得度とは髪を剃り、僧侶としての生まれ変わり、仏道に帰依する誓いをたてる式です。このとき法名(ほうみょう)をいただき、それが僧侶としての実名になります。

 次には修行の期間があります。これも師僧の許可を受けて、比叡山に登り、天台僧としての基礎的な教義や儀式作法を習得する、前行(ぜんぎょう)と四度加行(しどけぎょう)という密教修行を中心とした行を履修しなければなりません。この修行を行う場所が行院(ぎょういん)です。現在はこれを終われば正式な天台僧として認められます。しかし行はこれだけに止まるものではなく、さらに入壇灌頂(にゅうだんかんじょう)、開壇伝法(かいだんでんぽう)、円頓受戒(えんどんじゅかい)、広学豎義(こうがくりゅうぎ)などを受けることも必要です。いずれも師僧や宗内の手続きに従ってこれらの行は履修することが決められております。

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