天台宗について

法話集

No.20盆踊り

 夏の暑さも、まっ盛り。そんな暑い中でも朝から夜まで毎日のようにいろんな行事があるのがこの季節でしょうか。最近では「夏祭り」などといって楽しい企画で催し事がありますが、昔から変わらず続けられている夏の風物詩に花火や、盆踊りなどがあります。さてその盆踊りは、お盆にお迎えしたご先祖の各精霊を唄(うた)と踊りでお慰めするという仏教行事の一つです。昔は慰めや楽しみといえば唄や踊りが、代表的なものでしたから、お盆に迎えたご先祖の霊を唄と踊りでお慰めしようと考えたのも、ごく自然のことだったと思われます。
 現今の盆踊りは中央にやぐらを組み、輪になって踊る型式が一般的になりましたが、もとは行列して念仏を唱える行進型の踊りだったようで、あの有名な徳島の阿波踊(あわおどり)などは、この行列型盆踊りの代表的なものです。
 近頃、和洋折衷の「何とかサンバ」なる唄と踊りが流行(はや)って、仲々の人気です。サンバというリズムと踊りにも元々の意味があるようですから、盆踊りも現代に流行する内容になったとしても本来の意味を忘れず又お盆の行事のひとつとして大切に残していきたいものです。
掲載日:2005年07月25日

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