国宝根本中堂大改修

天台宗総本山 比叡山延暦寺 国宝根本中堂大改修

国宝根本中堂

根本中堂大改修について

比叡山延暦寺では、大法会の特別記念事業として60年ぶりとなる総本堂根本中堂の改修事業を行なっています。
伝教大師の創建以来1230年、現在の建物が再建されて380年。不滅の法灯と共に延暦寺の祈りと伝統を次代へと伝える歴史的事業です。

本堂屋根 瓦棒銅板葺(かわらぼうどうばんふき)「葺き替え」

根本中堂の屋根には下地の上に14000枚もの銅板が張られていて、銅板の傷みが激しいから屋根全体の張り替えをするんだ!

廻廊屋根 とち葺
「葺き替え」

廻廊の屋根は「とち葺」という工法でサワラの木が使われているんだ。部材の板が割れたり、くさっているから全面的に葺き替えるよ!

(かざ)り金具の修理

扉や柱など様々な場所に金具がついていて、中にはお猿さんやセミなどが彫られていたりもするよ。金箔を押したり、焼漆(やきうるし)もやり直して欠けている金具は新調するよ!

中陣花天井
「洗浄剥落(はくらく)止め」

中陣の天井絵は「花天井」と呼ばれ、仏様へのお供えなんだ。彩色は建立当初のものが残っていると考えられているので汚れを可能な限り落として現状を保存する剥落止めをするよ!

中陣 欄間(らんま)彫刻
彩色修理

内陣と中陣の境にある欄間彫刻は左甚五郎一門の作品と言われているんだ。調べてみると何度か塗り直しされている形跡があって今後さらに詳細な調査をして修理の時期と方法を決定するよ!

外部塗装 塗直し

宝永年間の古文書に基づいて全面的に塗直しをするよ。塗料を膠(にかわ)で溶いた「丹塗(たんぬり)」、同じく油で溶いた「ちゃん塗」などの文化財的技法が用いられているんだ。蟇股(かえるまた)の彫刻も色鮮やかに復元されるよ。建具も黒漆(くろうるし)を塗り直すんだ!

ご懇志のお願い~世界平和の願いを更に発信し続ける為に~

江戸の頃の絵図
江戸の頃の絵図

天台宗並びに総本山延暦寺が此の度の祖師先徳鑽仰大法会の特別記念大事業として取り組んでおります根本中堂大改修工事は、去る平成28年(2016)から着工し、今後の本格修理工事に向け進んでおります。総額50億円に及ぶ本工事は、天台宗はもとより延暦寺にとりまして歴史に特筆される大事業と存じます。
すでに宗内ご寺院様、檀信徒の皆様を始め有縁の方々より大改修事業への懇志ご浄財をお寄せいただいておりますこと、誠に有難く衷心より厚く御礼を申し上げます。
目下改修工事の進捗状況は、本堂建物・回廊の全体を覆う仮設覆屋棟が建設され、今後本堂及び回廊屋根の葺替や全体の塗装工事等に向けた作業が進められます。又、お堂中庭に「修学ステージ」を設けて工事中の一部をご覧頂けるようにし、現代の文化財保存修理の様子をご確認いただけます。
ご高承の通り、平成33年(2021)に伝教大師一千二百年大遠忌をお迎え致します。この度の大改修の勝縁を通し、伝教大師が人々の幸せのために尽くさんと発願された尊い御心を発信し続ける根本道場として、私どもはこの総本堂を後世にしっかりと伝えて、ご鴻恩におこたえしたく存じます。
尚、今大法会の奉修は平成34年(2022)3月末までですが、根本中堂大改修事業は平成38年(2026)3月末まで引き続き行われます。
宗徒の皆様を始め、ご登叡参拝の方々には長期ご迷惑をお掛けしますとともに何かとご無理を申し上げますが、大改修事業遂志成満に向け、更なるご支援を懇請申し上げます。合掌
 

平成30年4月1日
比叡山延暦寺執行 祖師先徳鑽仰大法会事務局奉行
小堀 光實

根本中堂大改修費勧募に関するお問い合わせは『天台宗 祖師先徳鑽仰大法会事務局』まで

根本中堂の歴史

国宝根本中堂

788年(延暦7年)伝教大師により「一乗止観院」創建(中央に薬師堂・北に文殊堂・南に経藏)
823年(弘仁14年)嵯峨天皇より延暦寺に寺号を賜り「根本中堂」と改称
887年(仁和3年)9間4面の大堂に改修(智証大師の時代)
980年(天元3年)谷を埋め立て現在と同規模11間の大堂に改修し廻廊や中門を新造(慈恵大師の時代)
1571年(元亀2年)織田信長の焼き討ちにより焼失
1585年(天正13年)仮堂建立
1642年(寛永19年)江戸幕府三代将軍徳川家光により9年の歳月をかけて再興
1798年(寬政10年)本堂屋根栩葺を銅板葺に変更
1955年(昭和30年)昭和の大改修(半解体修理)
2016年(平成28年より)平成の大改修(10年間の予定)

ページの先頭へ戻る